橋本琴絵さん、いつも勉強になります。
ありがとうございます。
今日5月27日は海軍記念日。
戦前は祝日だった。
1905年の今日、ロシアのバルチック艦隊(1703年艦隊結成)を対馬沖で撃破した日なんじゃ!
では何が勝因か。
それは日英同盟じゃ!
そこで今日は同盟について語るぞ。
日本は昔はドイツ、今はアメリカと外交関係を強くしたが、条約本文に同盟の文字は無い。だから、ドイツがソ連と戦争を始めても日本は知らんぷりしたし、 アメリカがいまどこかで戦争をしても 日本は掃海艇や給水部隊を出すくらいじゃ。
同盟とは単に仲良くするだけではない。
同盟相手の敵はオノレの敵とする外交上の契約を言う。
一般にはイギリスがバルチック艦隊の寄港地を抑えたから、 バルト海からアフリカの喜望峰を回って 日本海まで来た長距離で艦隊乗員が疲労していたとか言われるが、 本質はそこではない。
実は、普通に入港している。
しかし、艦隊の燃料を補給出来なかった。
バルチック艦隊は、フランス領マダガスカル島のノシベ港に入った。
ここで石炭を沢山積まなければならなかった。
だって、もう補給出来ないから。
一応、ドイツ帝国の民間旅客船ハンブルク・アメリカラインが 石炭船60隻をバルチック艦隊に提供していたが足りない。
つまり、石炭をパンパンに積んで、重かった。鈍かった。
極め付けが、『無煙炭』を買えなかったことだ。
無煙炭とは、 炭素含有量90%以上で 他の石炭に比べて燃焼時の煤煙が非常に少ない。
これをイギリスが販売網を持っていたのだが、ロシアに売らなかった。
するとどうなるか。
艦隊はモクモクと黒い煙を出して航行するわけじゃ。
遠くからでもよく見えるよな!!!
そして、5月27日午前4時45分、 仮装巡洋艦信濃丸が バルチック艦隊の黒煙を朝焼けの空に見て 「敵艦隊ラシキ煤煙見ユ」と無線連絡をした!
これを受けて連合艦隊が出撃!
13時55分にはZ旗を高く掲げ 「皇国ノ興廃コノ一戦ニ在リ。
各員一層奮励努力セヨ」 と号令をかけた!
そして、連合艦隊とバルチック艦隊の大海戦が始まり、 日本は大勝利を収めた!
でももし、イギリスが無煙炭の供給阻止をしていなかったら?
「敵艦は未だ見えず」となっていたわけじゃ。
そうすると、バルチック艦隊が目指すのはウラジオストク港だから、 北海道と樺太のあいだにある宗谷海峡、 青森の津軽海峡、対馬海峡のどこを通過するかわからんからな。
艦隊を分散させて負けていた未来もあったわけじゃ。
バルチック艦隊は戦死5000人、捕虜6000人をだし、 艦隊司令官のロジェストヴェンスキーは 長崎県佐世保市の海軍病院に捕虜として入院し、 東郷元帥の御見舞いを受けるなどしている。
ところで、東京原宿にある東郷神社でな、ワシは以前、絵馬を買った。 500円じゃ。 そこにはな 「勝って兜の緒を締めよ」と書いてあった。
北条氏綱の言葉らしいが、東郷元帥が引用したとされる。
なぜ、日露戦争は勝ったのか? イギリスと同盟を組み、 イギリスが日本をサポートしたという 「戦争は外交の延長」という俯瞰した視点を忘れてはならん。 然るにいまの日本は何じゃ。
アメリカがTikTokを禁止したり色々と情報対策をしているのに、 日本は何もせんどころか核技術者を渡したりして!
戦争は、情報と物資の統制によって勝敗が分かれる。
2024年5月になってようやくセキュリティクリアランスが法制化されたが、 アメリカが日本に情報を渡したら最後、 筒抜けになってしまう状態が長く続いた。
なんて頼りない!
日露戦争の勝因はイギリスとの同盟だけではなく、 帝政ロシアがポグロムというユダヤ人迫害をしていたから ユダヤ資本が怒って戦費となる国債を引き受けたなど、 様々な要素の上に戦勝がある。
どれも外交上の関係をよくしたからじゃ。
日本の防衛とは、一国で成り立つものではない。
国際関係が重要なんじゃ!
特に戦争に使う物資の統制は重要。
アメリカは大統領令で ただちに統制できるが日本にはそれが無い!
今日海軍記念日には、なぜロシアに勝てたのかみんなに知って欲しい!
みんなの意見を聞かせてな!
写真は、ワシの実家にある東郷平八郎元帥が書いた掛け軸じゃ。
「貫け其の忠誠」と書いてある。
祖先が海軍大学校を卒業したとき(1908年春)に元帥からプレゼントされたものと、航空軍刀を持っているワシじゃ。
— 橋本琴絵 (@HashimotoKotoe) 2024年5月27日
日英同盟を終わらせるべく暗躍していたのは、日本でも英国でもなくアメリカであったことは良く知られています。トルーマンは好かんけれどチャーチルは嫌いではないです。
日英同盟廃棄とチャーチルの悔恨|「新・日英同盟」の行方(4) https://t.co/jBvPny5Q1Y— komawarit801333 (@komawarit801333) 2024年5月27日